カテゴリ:環境のこと( 66 )

そもそも、オオカミに襲われて食べられてしまう羊がかわいそう、
羊を殺すなんてひどい
そう思うなら、
人間の方が悪ものですよね。

羊から毛を奪って、子供を奪って、生きたまま毛皮を剥いで、
子供なのに殺して食べてるじゃないですか。

人間は羊食べていいけど、
オオカミが食べると、悪者扱い

冗談にもほどがあります。

自分たちの行いには目をつぶって、
どんどん人類以外の動物をしに追いやっていく。

人間て、地球に巣食うウィルスみたいです

さいてー

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by mika-atori | 2016-09-21 21:36 | 環境のこと | Comments(0)

否定的なイメージが強いオオカミ

環境保全団体WWFノルウェーのスヴェッレ・ルンデモ氏が、メールで回答してくれた。ノルウェーでは、野生オオカミは保護動物として1971年に指定され、以前は15~35頭と、その数はわずかだったとする。

「ノルウェーでは、野生オオカミは長年、異端視されており、先入観が先行し、否定的にみられています。オオカミは人間が近づくと、すぐさま姿を消すため、人間に与える危害の確率は非常に低いのです。人は殺されたことがなく、ヘラジカと遭遇する確率のほうが高い。ほかの野生動物のほうが、ヒツジを殺しています。しかし、オオカミがヒツジを狩る時は、一度に大量のヒツジを襲います。それは大人のオオカミではなく、まだ若い、経験が少ないオオカミばかりです」。

「オオカミが、人々に好かれ、同時に憎まれる理由には、昔からの言い伝えや神話が影響しています。人間の狩猟対象である、ヘラジカなどを狩るため、人間の“競争相手”とみられやすい」

都市と地方、社会対立のシンボル

「オオカミは、社会的な抑圧からうまれた、ある種の否定的なシンボルともなっています。オオカミが地方にいるのは、“大都市の人々がそう決めたせいだ”からだと“オオカミとの闘い=地方が大都市に対する、資源・産業・人間をかけた闘い”という構図をうんでしまいました」。農家は、ヒツジがオオカミに殺された場合、被害額が政府から支払われる。

ホッキョクグマは保護、オオカミは駆除?

「ノルウェーのスヴァールバル諸島には、ホッキョクグマがいますが、これは狩猟対象として政府に認められていません。オオカミとは反対に、人間にとって危険にもかかわらず。それでも、多くの人々が、安全な距離感を保って、ホッキョクグマを体験しようと、この地域を訪れます」。

「趣味で」狩猟を楽しむ文化

また、政府から狩猟許可が出た場合、狩人たちの間にある「独特なカルチャー」にも、別の問題が潜む。狩猟の風習が色濃く残るノルウェーで、「オオカミはステイタスが高い」狩り対象だと、筆者が話をしたノルウェーの人々は口を揃えた。「農民の生活を守るためとかではなくて、ただ、クールだから狩るのだろう」と。

現地報道のイメージ

ノルウェーで8年間生活しているが、これまで、「オオカミが○匹のヒツジを殺した」という報道を何度か目にした。大きな見出しと、赤い血に染まったヒツジの死体の写真で飾って。ノルウェーの人々は、人生で遭遇することがほぼないオオカミに対して、こうして否定的なイメージを育てていく。ヒツジやオオカミの生息数の比較、ヒツジが死ぬ他の原因などは議論されることなく。ヒツジがほかの動物に殺害されても、それは同じように大きなニュースとはならない。

「オオカミを守ろう」という、都市の人々が言いがちだとされる動物愛護精神、人間と動物の共存という議論だけでは、おさまりきらない。特別な、大事な「農民」、地方と都市の政治論争のシンボルのひとつ、ということを考えると、なぜノルウェーで、野生オオカミ議論が特殊なのかが、少し理解できてくる。ノルウェーでは、「農民」(ボンデル=農民)という言葉は、確かに強い影響力を持っているのだ。

しかし、68頭しかいない47頭を射殺して、はたしてヒツジの数や農民の生活に大きな影響がでるのだろうか。家畜が一匹も死なない世界を目指しているのだろうか。そのためには、野生動物は死んでもいいのか。

この議論の根元にあるのは、動物の数よりも、「人間」そのものだ。ヒツジの命の大切さが議論されているわけでもない。根付いているのは、人間の欲や思い込み、意地ではないだろうか。その絡まりあった紐を、1本ずつほどいていく作業が、今や困難な状況になっているのかもしれない。

環境推進派よりも、農民のほうが、この国では歴史が長い。動物は、有権者ではない。政治家が、農業や労働市場の活性化を優先するのは、当たり前なのかもしれない?

長い年月をかけて、積もり積もったのであろう、ノルウェーの野生オオカミ議論。ここ数日時間、筆者は周りの友人たちにも意見を聞いていたのだが、農民側に立つか・立たないかという視点で話す人が多かった。多くが「これ、難しい問題なんだよ」とつぶやく。

オオカミを射殺してしまったほうが、一部の人にとっては、もう楽なのかもしれない。だが、その先の未来に、野生動物はいるのだろうか。

※写真は、WWFノルウェー帰属。野生オオカミは人に近づかず、撮影が難しいため、ノルウェーにあるLangedragNaturparkで撮影されたもの

Text:Asaki Abumi


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by mika-atori | 2016-09-21 21:33 | 環境のこと | Comments(0)

学校でも、先生が避けたいテーマ

数日前、筆者が別の取材で、複数の中学校の先生方と話していたとき、物議を醸しやすい、生徒と話しにくいテーマについて教えてもらった。ノルウェーで起きた連続殺人テロなどに並んで、「野生オオカミ」がでたのだ。それほど、意見が割れやすい繊細な話題なのだ。

WWF代表イェンセン氏は「大虐殺」と非難Photo:WWF-NorwayWWF代表イェンセン氏は「大虐殺」と非難Photo:WWF-Norway

ノルウェーでは、右翼・左翼に関係なく、大政党を中心に、主要の政党は、「オオカミ射殺派」だ。保護派は、自由党(右寄り)、緑の環境党、左派社会党(左寄り)という、環境政策を得意とする小政党のみ。

しかし、そもそも、ヒツジが死ぬ最大要因はオオカミではない。なぜ、人間と遭遇率がより高いヘラジカや、人を殺した事例があるホッキョクグマは、同じように危険視されないのだろうか?


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by mika-atori | 2016-09-21 21:32 | 環境のこと | Comments(0)

闇が深いオオカミ議論/68頭のみの野生の70%を射殺へ。ノルウェー国会が許可、波紋を広げる

鐙麻樹 | 北欧ノルウェー在住 ジャーナリスト&写真家 http://rpr.c.yimg.jp/im_siggE1E4m4HRm4GOR0wFsHeodw---x64-y64/yn/rpr/abumiasaki/profile-1402137383.jpeg2016921 847分配信

http://rpr.c.yimg.jp/im_siggLvuLlbc3IPRz28kmXjfEVg---x800-n1/amd/20160921-00062411-roupeiro-000-7-view.jpg

Photo: WWF-Norway/Wenche Gronas

ノルウェー国会が下した「野生オオカミ駆除」の決定が、国内外で波紋を広げている。

ノルウェーには、国内で生息する野生オオカミは65~68頭ほどしかおらず、加えてスウェーデンとの国境を行き来するオオカミは25頭。国会は、国内のみで生息するうちの7割にあたる、47頭の射殺を法的に許可することで合意した。しかし、これは動物の大虐殺だと、環境保護団体などは批判の声をあげている。

Guardian

Norway plans to cull more than two-thirds of its wolfpopulation

オオカミによる死亡者はゼロ、問題はヒツジ

ノルウェーのオオカミにおける議論は、複雑だ。筆者は、最初は、オオカミ議論は、日本でいうクマや、ノルウェー北極圏に住むホッキョクグマにあたるのかと思っていたのだが、どうやら違うようだ。

ノルウェーの野生オオカミは、そもそも人の命を奪う身体的危害を加えたという事例がない。200年以上、ノルウェーでのオオカミによる死亡者はゼロ、人と遭遇することも稀だ。

オオカミの牙によって、命を奪われるのは、ヒツジ。ヒツジを家畜として放牧し、生計を立てている農民の声に押され、政治家たちはオオカミの射殺を許可する。しかし、これには矛盾がある。

2014年の時点では、国内の自然地区で生存するヒツジは195万頭にのぼる(NIBIO研究所調べ)。

ヒツジの数:195万

野生オオカミの数:65~68

毎年、さまざまな理由で命を落とすヒツジの数は、10万頭とされる。そのうち、オオカミが原因で死ぬヒツジは、1.5~3%。

牧場の「外」で、放し飼いにされているヒツジ

ノルウェーのヒツジにおいて、ひとつ重要なことが、「自由に放し飼い」されていることだ。牧場内で放し飼いされているのではなく、牧場の外で、放し飼いにされている。これは、他国とノルウェーとで、大きく異なる点だ。農家は、ヒツジをそこまで見張り、管理することはない。つまり、人間の目が行き届かないところで、ヒツジが岩などに上って、海に落ちて死亡したりもする。自由に歩き回っているのだから、オオカミやほかの動物に遭遇することもあるだろう。しかし、国会の判断は、動物・人間の共存の模索や、農家のヒツジの管理責任の追及ではなく、オオカミの射殺となる。かわいそうな、ヒツジと飼い主。「罪深き侵入者」は、オオカミなのだ。

オオカミに対する、「怖い」という先入観

ノルウェーでは、そもそも「野生オオカミ」に対して誤解が多く、「恐怖心」が植え付けられている人が多い。また、石油採掘前は、農業が中心だったノルウェーでは、「農家」は特別なステイタスをもつ。

「オオカミを守ろう」という声が目立ちがちな「都市」と、「駆除すべき」という農家派が増える「地方」でも、両者の距離は大きい。


つづく






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by mika-atori | 2016-09-21 21:27 | 環境のこと | Comments(0)
こちらをクリックで署名を!
犬肉祭りを禁止しましょう。
ここを禁止しないと、日本にも輸入し続けられます。
アジア料理でも国内だからと安心していたら、
犬肉を食べさせられているということが
ままあるそうです。
KOREANDOGS.ORG




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by mika-atori | 2016-03-30 07:48 | 環境のこと | Comments(0)

カリフォルニア州はすごい。

豚の拘束飼育(妊娠ストール)、子牛の拘束飼育(クレート)、バタリーケージが廃止になって(ケージ飼育された卵の州内への輸入も不可)、

フカヒレの売買禁止で、所持も不可

...

州レベルではないけど、カリフォルニア州ウエストハリウッド市は毛皮の衣服品販売を禁止

フォアグラどうするか今裁判で上訴中

カリフォルニア州内のサンディエゴ州立大学が2010年にカフェテリアがケージ卵の使用をやめ、ケージフリー卵を提供することを公表。カリフォルニア州内のUSサンディエゴ、UCLA、サンフランシスコ大学、バークレー他多くの大学がこれに同調することを発表

あとシュワルツェネッガー(元カリフォルニア州知事)が「肉減らそう」っていっててすごい。

野生動物への保護も手厚い。
Satou fumikoさんからお借りしました


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by mika-atori | 2016-03-14 15:25 | 環境のこと | Comments(0)


日本語字幕と全編はここをクリック


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by mika-atori | 2016-03-08 17:49 | 環境のこと | Comments(0)

【環境】『誰もが肉食をやめたら起こる5つのこと』インディペンデント 2016/2/1

>世界から飢餓がなくなる

>世界の97%の大豆作物は家畜に与えられている。

>世界飢餓を解消するために、4000万トンの食糧が必要であるが、肉を生産するために、毎年その約20倍の量の穀物が家畜に与えられている。

...

>何十億もの動物が苦しみに満ちた一生を送らずに済む

>多くの工業農場で、動物たちは耐えず窮屈な状態で飼育され、家族を育てたり、食べ物を捜したりなど彼らにとって自然で重要なことは何一つできない。ほとんどのものが、食肉処理場に向かうトラックに乗せられるまで、背中で陽の暖かさを感じたり、新鮮な空気を吸うことすら許されない。

>コレステロールと飽和脂肪を含む肉、乳製品そして卵は肥満の主要な要因であり、英国の死亡原因のトップである心臓発作、脳卒中、糖尿病、そして様々なガンの原因となっている。

世界肉食廃止週間の終わりを迎えるが、西欧の人々はたちは、相変わらず世界の運命を変えることが出来るこのシンプルな変化を起こそうとしていない。

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今日は世界肉食廃止週間の最後であるが、もし先進国の人々がみな、ビーフバーガーの代わりにビートバーガーを選ぶようになったらどうなるか考えてみるいいタイミングだろう。(ヒント:牛が世界を征服したりはしない)


世界から飢餓がなくなる


牛肉や豚肉は地元で育てられているかもしれないが、彼らの食料はどうだろうか?穀物や大豆を全部平らげてるのはベジタリアンやビーガンではない。牛たちだ。驚くべきことに、世界の97%の大豆作物は家畜に与えられている。

世界飢餓を解消するために、4000万トンの食糧が必要であるが、肉を生産するために、毎年その約20倍の量の穀物が家畜に与えられている。8億5000万人が十分な食事を得られていないこの世界で、完全に食用となる食べものを直接人に与えず、ハンバーガーを生み出すために家畜に与えることは犯罪的な無駄である。1ポンドの豚肉を生産するのに約6ポンドの穀物が必要であることを考慮すればなおさらである。たった一人でも空腹にある子供がいる限り、この無駄は不当なものである。


増加する人口のためにより多くの土地の利用が可能になる


世界中で、鶏や牛や他の動物と、彼らに与える膨大な量の作物を収容するための工場農場のための場所に、広大な土地がブルドーザーで整備されている。しかし直接植物性食品を食べれば、はるかに少ない土地ですむ。

関連:アマゾン破壊の91%は畜産が要因となっている。毎日、137種が熱帯雨林の破壊により失われている

持続可能な植物食プロジェクトのチャリティであるVegfamは、10エーカーの土地があれば、大豆を育てることで60人を、小麦で24人、トウモロコシで10人の人を支えることが出来るが、牛を育てても支えられるのは2人であると見積もっている。さらにオランダの科学者たちは、世界的なベジタリアニズムによって、現在ウシの放牧に利用されている27億ヘクタールの土地解放されるだろうと予測している。家畜のための作物に利用されている土地を含めれば、さらに1億ヘクタールも解放される。


何十億もの動物が苦しみに満ちた一生を送らずに済む


多くの工業農場で、動物たちは耐えず窮屈な状態で飼育され、家族を育てたり、食べ物を捜したりなど彼らにとって自然で重要なことは何一つできない。ほとんどのものが、食肉処理場に向かうトラックに乗せられるまで、背中で陽の暖かさを感じたり、新鮮な空気を吸うことすら許されない。彼らを苦しみから防ぐ方法として、彼らを食べないという選択より優れたものはない。


動物の解放 改訂版



耐性菌の危険リスクが減少する


工業畜産動物は、不衛生な小屋に何千頭も詰め込まれているために、病気が蔓延している。そこは新たな危険なバクテリアやウィルスの繁殖場となっている。豚や鶏などの動物は、この不衛生でストレスフルな環境で生存するために、薬物のだらけの食事を与えられており、薬剤耐性を持つスーパーバグの発達の機会を増加させている。

国際連合食糧農業機関の幹部は集中的な工業畜産を「新興感染症の温床」と呼んだ。またアメリカ疾病予防管理センターは「動物への多量の抗生物質使用は不必要で不適切なうえ、万人の安全を低下させる」と宣言している。

確かに、人間への抗生物質の過剰投与も抗生物質抵抗の要因となっている。しかし、多くの抗生物質耐性菌が出現する工業畜産場を排除することは、深刻な病気の治療において、引き続き抗生物質を頼ることが出来る可能性を高める。

関連:【健康・環境】『ブタの黙示録:最後の抗生物質が効かなくなってきている』ナショナルジオグラフィック 2015/11/21


NHSの状況が緩和される


肥満は文字通り英国人を殺している。NHSはこのまま抑制されなければ、国の肥満率が健康サービスを破たんさせるだろうと警告している。コレステロールと飽和脂肪を含む肉、乳製品そして卵は肥満の主要な要因であり、英国の死亡原因のトップである心臓発作、脳卒中、糖尿病、そして様々なガンの原因となっている。

たしかに太り過ぎたベジタリアンやビーガンもいる、やせた肉食者もいるように。しかし、平均的に見ればビーガンの肥満率は肉食者の10分の1ほどである。

関連:【健康】『体重を減らしたいならビーガンになろう』ScienceDaily 2015/6/30

高脂肪な動物由来の食品を健康的な果物や野菜や穀物に替えれば、体重を積み上げるのは難しくなるだろう。さらに、植物ベースの食事によって多くの健康問題が改善され、治癒することさえ出来る。

関連:【健康】『長生きしたい?だったら植物ベースの食事をしよう』LiveScience 2013/6/3

ビーガンになることで世界が完ぺきな場所になるわけではないかもしれないが、世界をより優しく、環境によく、健康的なものに変える助けとなるだろう。

http://www.independent.co.uk/voices/five-things-would-happen-if-everyone-stopped-eating-meat-a6844811.html

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by mika-atori | 2016-03-08 09:21 | 環境のこと | Comments(0)

科学ニュースからの記事

・世界飢餓を解消するために、4000万トンの食糧が必要であるが、肉を生産するために、毎年その約20倍の量の穀物が家畜に与えられている

http://sciencetime.seesaa.net/article/433316592.html

・飢餓に瀕する子供たちの82%は、欧米で食されるための家畜に飼料を提供する国に住んでいる

...

・同じ広さの土地で植物なら肉に比べ15倍のタンパク質を生産できる

・1.5エーカーの土地で37,000ポンド(≒16.78トン)の植物性の食料を生産できるが1.5エーカーの土地で生産できる肉は375ポンド(≒170キロ)

http://sciencetime.seesaa.net/article/431362813.html

科学ニュース - ScienceTimeさんの写真

・世界飢餓を解消するために、4000万トンの食糧が必要であるが、肉を生産するために、毎年その約20倍の量の穀物が家畜に与えられている

http://sciencetime.seesaa.net/article/433316592.html

・飢餓に瀕する子供たちの82%は、欧米で食されるための家畜に飼料を提供する国に住...んでいる

・同じ広さの土地で植物なら肉に比べ15倍のタンパク質を生産できる

・1.5エーカーの土地で37,000ポンド(≒16.78トン)の植物性の食料を生産できるが1.5エーカーの土地で生産できる肉は375ポンド(≒170キロ)

http://sciencetime.seesaa.net/article/431362813.html


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by mika-atori | 2016-03-08 09:16 | 環境のこと | Comments(0)

全給食をベジタリアンに。公立小学校の給食拝見

「いやいや、子どもには、お肉やお魚、野菜や乳製品をバランス良く食べさせなきゃ!」
もちろん、そんな声もあったという。
2013
年より、とあるニューヨークの小学校、全給食をベジタリアンにシフトさせた。いったい、どうやって保護者の同意を得たのか。実際、その取り組みは上手くいっているのだろうか。ある日の給食にお邪魔させてもらった。

「校長先生、チョコレートミルクには、お砂糖がいっぱい」

「先生、チョコレートミルクには、お砂糖がいっぱい。だから、牛乳のほうが健康的だよね?」
 ある日のこと校長先生は、小学校3年生の生徒たちから、給食の人気メニュー「チョコレートミルク」について、そんな議題を持ちかけられたという。

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 ニューヨークのクイーンズにある公立小学校(アクティブ・ラーニング・エレメンタリー・スクール)のGroff(グロフ)校長、そこから「どうやってチョコレートミルクをメニューから外そうか?」と子どもたちと話し合いをすることに。そして「これを機に、よりヘルシーで栄養価の高い給食への取り組みをはじめました」
 動きだしたのは約3年前の2012年。それまでは、他の公立学校と同じように、アメリカの給食といえば…とネットで散々写真を曝されるメニューと相も変わらず「ピザやホットドック、サンドイッチ、タコスなどが多かった」という。
 肉に変わる代替料理としては、「ハマス(茹でたひよこ豆を潰してペーストにしたもの)、豆腐料理、ファラフェル(すり潰した豆を混ぜてコロッケのように揚げたもの)など」を試作。それらを「ファミリー・ディナー・ナイト」なる保護者を招いての試食会を催し理解を仰いだ。そうして“ベジタリアンメニュー”の給食の日を、「最初は週に1日、それを2日、3日と増やしていった」そうだ。

ベジタリアン給食で入学希望者が殺到?

 スナック、ソーダ、ジュース以外であれば、肉入りのお弁当も許可している同校。給食の時間、ある男の子は皆が列に並んでいる中、そそくさと持参のお弁当を食べはじめていた。「お父さんが毎日お弁当を作ってくれるの!」という彼のお弁当には牛肉と彩り野菜の炒め物が。
 彼のように弁当を持参する生徒は「全校生徒450人のうち、ベジタリアン給食をはじめた当初は10%くらいでしたが、いまでは5%もいない」という。
「保護者の中には、ベジタリアン給食に反対されている方や、そもそも公立学校の給食の品質を信用していない方も存在します。ですが、ファミリー・ディナー・ナイトのあと『これだけの食事を与えてくださるのでしたら安心です。もうお弁当は持たせません』という声も頂いたんですよ。努力が報われた想いでした」

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 米疾病対策センターによれば、現在「太りすぎ」または「肥満」のアメリカの子どもは約6人に1人となっている。にもかかわらず、同校では肥満の子どもを一人も見かけなかった。もちろん、写真の通り同校にはアジア系の生徒が多いというのも大きな要因ではあるかもしれない。しかし、ジャンクフードや糖分の多いお菓子やジュースを無くした「ヘルシーな給食」の功績は非常に大きいといえるのではないだろうか。一日の食事の一回がヘルシーであるということだけでなく、それが毎日の週間となっているわけだから、自然と食に対しての意識や好みも変わっていくだろう。
 過去4年間で、生徒たちの出席率は年々改善され、市の平均が92%のところ、同校では「97%以上をキープしている」という。さらに、学力テストの結果にも変化が。「過去3年間、ニューヨーク州でもトップクラスを維持しています。2012年の学力テストは全米中11位でした」
 上記のようなデータや、より健康的な給食にシフトしたことが理由かは定かではありませんが、と前置きをした上で「近年は入学希望者が殺到している」と明かす。学区外の生徒も平等に、“抽選で”受け付けているそうだが、その人気っぷりは「約150席に対し、1,000人もの応募があった」というほど

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怖いな、この国。驚愕のアメリカンお粗末給食

 全給食をベジタリアンに変えるにあたっては「いままでと同じ予算内でなら」というのが市からの条件だった。知っている人も多いだろうが、一部のチャーター(特別認可)スクールをのぞいて、アメリカの公立学校の給食は、先進国らしからぬ「お粗末さ」。基本的には、サンドイッチ、ピザ、フライドチキン、フライドポテト、リンゴといった「手で食べられるもの」が主流。
 日本の公立学校で栄養バランスまで考慮された美味しい給食を毎日食べて育った身としては、そのお粗末さに唖然としてしまった。グロフ校長も「予算が非常に少ないうえに、一人当たりに与えなければならない量の設定数値が高すぎる。ほとんどの生徒が完食しきれていません」とこぼす。
 ニューヨークでもサラダバーのある公立学校が増えはじめた、とニュースでみたことがあったが、キャロット、トマト、ブロッコリー、セロリ、コーンなどが選べるセクションが同校にもあった。だが、野菜の品質について尋ねると、「できることなら、オーガニック食材を使いたいが、いま現在の予算で実現するのは非常に難しい」と校長先生。
 同校の給食は、保護者の収入によって無料、もしくは11.75ドル(約210円。ちなみに日本の小学校の給食の一食当たりの平均は240円程度)だ。驚いたのは、「無料」で食べている生徒は、全校生徒のうち約70%も占めていることだ。

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 ニューヨークのオトナたちが、これだけ「ローカル、オーガニック、フェアトレード!」と喧しい中、公立学校へ通う子供たちが口にするものは、90年代のアメリカとほぼ変わっていないことへの違和感たるや…。
 一方、そのお粗末な給食を食べて育ったミレニアル世代に聞くと、子ども心に「あれはあれで、美味しかったと記憶している」という声も多い。「俺はこっそりチョコレートミルクを毎日2個飲んでいた」という友人なんかは、「いまの子どもはロボットか!子供がチョコレートミルクを批判するなんてありえないだろ!」と笑い飛ばした。
 なんだかな。「アメリカの給食ひどすぎる」というショックと、「あんなものしか食べてなくても、人間ってそれなりにちゃんと育つんだ」という妙な安心感の狭間で、筆者はまだ、複雑な気持ちを消化し切れずにいる。ともあれ、“あんなもの”から脱した第一波の子どもたちが大人になって給食を振り返るのは、もう少し先のことだ。


Photographer: Kuo-Heng Huang
Writer: Chiyo Yamauchi


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by mika-atori | 2016-03-07 18:52 | 環境のこと | Comments(0)

日々のことをおもいつくままに書いています。


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